雑草園の主人、重松博昭が1999年に初出版した「山羊と暮らした」は、1974年に大学を中退し、福岡市から筑豊の山田市の山の中に新婚夫婦で移り住み、自給自足の暮らしに挑戦する真実の冒険物語です。
目次
~内容の紹介~
<目次>
第一章 生活を冒険する
第二章 生命萌ゆ
第三章 動物たちへの挽歌
第四章 「もう1つの村」を求めて
第五章 生と死と
第六章 再び大地へ
以下は、第1章より・・・
山羊のジンが和やかな表情でゆったりと座りこみ、いつものように口を動かしている。
イーヨーもウサギも元気だ。
山羊小屋のすみの枯草の中に、薄茶色の玉のようなみかけないものがある。よく見ると卵だった。
とうとうイーヨーが卵を産んだのだ。
まだあたたかい。
殻はかっちりと堅い。
妻は両手で祈るようにして卵を抱き、そっと青白い頬にあてた。
その夜、二人食卓を囲んで卵を割った。白身は引き締まり、山吹色の黄身はもっこりと盛り上がっている。生ですすった。
新しい生命が、私達の体と心にしみわたっていった。
重松博昭 著
1999年4月、葦書房より
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山羊と暮らした
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