エッセイ~山のくらし~– category –
-
エッセイ~山のくらし~
第3回 春の逝きぬ 上
やまのくらし 第3回 「春の逝きぬ 上 」 1996年 6・7月原稿 晩霜が山全体をぶ厚く覆った早朝、桜の花びらはまるで雪のようで、吹雪と花吹雪とが交錯し、渦を巻くようにして、私の頭の中を吹き抜けてゆく。その空の世界は、日の出とともにか... -
エッセイ~山のくらし~
第2回 ブラックサターン
*画像はイメージです。 やまのくらし 第2回 ブラックサターン (1996年4月原稿) 唐突だが、戦後日本の人間社会と鶏社会の変遷に、示唆深い類似点があると思っているのは私だけだろうか。人間の焼跡時代は、鶏では放飼い時代にあたる。高度経済成長... -
エッセイ~山のくらし~
第1回 消えたモチ
やまの暮らし 第1回 「消えたモチ」(1996年2月原稿) ある年のこと、元旦を博多の実家でぬくぬくと過ごし、2日の昼過ぎ、山に帰ってきた。 野枝(のえ)(9才)と玄一(げんいち)(7才)は、さっそくお年玉で買い集めたマンガを読み始めた。竜...
1